私たちの暮らしの中で、日々大量に捨てられている「食品残渣」──
それは、コーヒーかす、果皮、野菜の皮、卵殻など、命を支えた証でありながら、価値を失ったものとして処理されています。
FOOD STONEは、そうした“いのちの余韻”に再び光を当て、石のように静かで強く、美しいかたちへと昇華させるアップサイクルブランドです。
私たちが目指すのは、単なるリサイクルではありません。
捨てるという選択肢の、その先にある「循環」のかたち。
自然界のように、あらゆるものが命をつなぎ、姿を変えながら巡っていくサイクルを、現代のデザインと技術で表現すること。
素材に使うのは、普段は見過ごされてしまうものたち。
そのひとつひとつに、におい、質感、色、記憶があります。
それらを余すことなく活かし、海水由来ミネラルなどの自然素材と融合させることで、時間を超えて残る、サステナブルな石のようなマテリアルが生まれました。
また、私たちは日本の自然観、素材観、美意識を大切にしています。
削ぎ落とされた形、素材の個性をそのまま生かす感性。
その思想は、現代のグローバルなサステナビリティとも共鳴します。
未来に残したいのは、見た目の華やかさよりも、意味のあるかたち。
FOOD STONEは、これからも「捨てることに価値があるのか?」という問いを社会に投げかけながら、循環する美しさを形にしていきます。
サステナブルな価値|Sustainable Value
●廃棄物削減・焼却回避
食品残渣を焼却せず素材として活用することで、廃棄物の発生量を削減し、焼却に伴うCO₂排出の抑制につなげています。
さらに、地域から出るごみの資源化を促進することで、ごみ処理インフラへの負荷軽減にも貢献しています。
●カーボンリサイクル・CO₂吸収
FOOD STONEの結合材である海水由来のミネラルは、空気中のCO₂と反応して炭酸化する性質を持っています。
これにより、製品の硬化過程でCO₂を吸着・固定する機能を備えており、一時的な炭素貯留(カーボンリサイクル)に寄与します。
さらにこの素材は、
・製造時に高温焼成などの熱を使用せず、常温硬化によって形成されるため、製造プロセス自体のCO₂排出も極めて低く抑えられます。
・石油由来のプラスチックや樹脂を一切使用せず、完全に自然素材由来の組成です。
これにより、原料から製造・使用・廃棄に至るまで、ライフサイクル全体で環境負荷の低減を実現しています。
●SDGsとの関連
・目標12:つくる責任 つかう責任 食品廃棄物の再資源化と、持続可能な生産・消費の促進
・目標13:気候変動に具体的な対策を 製造工程と素材特性の両面からCO₂排出を抑制・吸収
・目標11:持続可能な都市とコミュニティを 地域資源の活用と分散型リサイクルによる循環型社会の実現