FOOD STONE

松谷化学工業株式会社|製造工程副産物を活用した空間アップサイクル事例を公開

FOOD STONEでは、企業活動の中で発生する食品残渣や副産物を起点に、素材・プロダクト・空間へと循環させる共創の取り組みを行っています。
本記事では、松谷化学工業株式会社様の製造工程で発生するでん粉副産物を活用し、研究棟エントランスおよび会議室空間へプロダクトを設置した事例をご紹介します。
(ブランド価値の可視化/社内コミュニケーションの促進)
研究棟エントランス/ヘキサゴンパネル 全体

概要

松谷化学工業株式会社様とFOOD STONEは、同社の製造工程で発生する規格外品や原料切替時に廃棄されていたでん粉を、FOOD STONEの製造素材として活用する取り組みを通じて共創を進めています。

本事例では、その取り組みの一環として、研究棟エントランスおよび会議室空間への空間プロダクトの制作・設置を行いました。

研究棟エントランス:ロゴが浮かび上がるヘキサゴンパネル

研究棟エントランスには、六角形のFOOD STONEプレートを組み合わせ、松谷化学工業様のロゴマークが浮かび上がるデザインパネルを設置しました。

素材には、
・コーヒーかす(主素材)
・みかん皮
・にんじん皮
・えごま搾りかす
・玉ねぎ皮

の5種類の食品残渣を使用しています。

いずれのプレートにも、松谷化学工業様の製造工程で発生する副産物(でん粉)を配合しています。

会議室:素材と企業アイデンティティを重ねたルームプレート

会議室廊下/ルームプレート
会議室には、卵殻を主原料としたFOOD STONE製のルームプレートを設置しました。

「たぴおか」「コーン」など、松谷化学工業様の主力原料名を冠した会議室名を、ステンシルシートによる文字表現で仕上げています。

日常的に使用される会議空間に、同社の事業や素材への思想が自然に溶け込む設えとなりました。

プロジェクト体制

本プロジェクトの企画・設計・施工にあたっては、船場株式会社様のご協力を得て実施しました。

FOOD STONEは素材設計・製造を担い、空間全体としてのバランスや体験価値を含めたプロジェクトとなりました。

松谷化学工業様 コメント

これまで廃棄していたでん粉を、当社研究所のエントランスという「会社の顔」に活用いたしました。

ご来社いただいたお客様とのコミュニケーションのきっかけとして活用できるほか、廃棄物が装飾品として新たな価値を持つ可能性にも着目し、本共同制作を実施いたしました。

—— 松谷化学工業株式会社 ご担当者様

FOOD STONEでは、製造工程や企業活動から生まれる副産物を起点に、素材・プロダクト・空間へと展開する共創を行っています。
他の共創事例は、CASE一覧ページにまとめています。

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