私たちの暮らしの中で、日々大量に捨てられている「食品残渣」──
それは、コーヒーかす、果皮、野菜の皮、卵殻など、命を支えた証でありながら、価値を失ったものとして処理されています。
FOOD STONEは、そうした“いのちの余韻”に再び光を当て、石のように静かで強く、美しいかたちへと昇華させるアップサイクルブランドです。
私たちが目指すのは、単なるリサイクルではありません。
捨てるという選択肢の、その先にある「循環」のかたち。
自然界のように、あらゆるものが命をつなぎ、姿を変えながら巡っていくサイクルを、現代のデザインと技術で表現すること。
素材に使うのは、普段は見過ごされてしまうものたち。
そのひとつひとつに、におい、質感、色、記憶があります。
それらを余すことなく活かし、海水由来ミネラルなどの自然素材と融合させることで、時間を超えて残る、サステナブルな石のようなマテリアルが生まれました。
また、私たちは日本の自然観、素材観、美意識を大切にしています。
削ぎ落とされた形、素材の個性をそのまま生かす感性。
その思想は、現代のグローバルなサステナビリティとも共鳴します。
未来に残したいのは、見た目の華やかさよりも、意味のあるかたち。
FOOD STONEは、これからも「捨てることに価値があるのか?」という問いを社会に投げかけながら、循環する美しさを形にしていきます。